アルテミスSを制した
ブラウンラチェット(牝2、美浦・
手塚貴久厩舎)が、
阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝・GI・芝1600m)で無敗戴冠を狙う。
ブラウンラチェットは父
キズナ、
母フォエヴァーダーリング、母の
父Congratsの血統。母は米G2・サンタ
イネスSの覇者。半兄の
フォーエバーヤングは昨秋のデビューから新馬、
JBC2歳優駿、
全日本2歳優駿、サウジダービー、UAEダービーと無傷の5連勝を果たした超大物。
ケンタッキーダービーは初黒星となる僅差の3着だったが、国内復帰戦となった10月の
ジャパンダートクラシックを快勝。先月の米G1・
BCクラシックでも3着に健闘した。
ここまで2戦2勝。9月中山の新馬(芝1800m)は好位から楽に抜け出し、単勝1.2倍の圧倒的1番人気に応える楽勝だった。続く
アルテミスSは強豪揃いとあって3番人気に甘んじたが、再び好位で運び、直線で抜け出しての快勝。抜群のレースセンスを武器に重賞初制覇を果たした。馬体重が兄に比べると100kg近く軽く、1歳違いの兄妹とは思えないが、競走能力が高いことは共通している。
今回は更に相手が強くなるものの、不動の主役といえる存在だ。ここで兄より先にGIタイトルをつかみ取って来春のクラシック、そしていずれは世界へと羽ばたいてほしい。