「阪神JF・G1」(8日、京都)
故郷・札幌でおませな学生時代を過ごした私にとって、加賀武見騎手と言えば
クライムカイザーや
カネミノブではなく、札幌競馬場で目の当たりにした
コバノリッチだ。恐らく、ライブで見たのは87年
アカシヤS。当時の札幌はダートオンリーだったが、あの圧巻のパフォーマンスは今でも記憶に残っている。
88年に騎手を引退されているから、本当に晩年だったのだろう。今思えば貴重なシーンを目撃させてもらったが、なぜこんな話をしているのかと言えば、外国馬として史上初めて米国から参戦する
メイデイレディを管理する
ジョセフ・リー調教師が、加賀さんの娘婿だと聞いて驚いたからだ。
資料によると、リー師はかつてゴドルフィンに勤務時代、95年
安田記念を優勝した
ハートレイクの担当者として来日した過去があるそう。そんな日本競馬を熟知するリー師が、日本では
テスタマッタや
ラニといったダートのイメージが強いタピット産駒を連れてきたのだから、このチャレンジは非常に興味深い。
母父がモアザンレディの日本馬は、昨年の
菊花賞馬
ドゥレッツァを筆頭に、
カフェファラオや
ナックビーナス、
ノーブルロジャーと多種多彩。母は16年コロネーションS(芝1603メートル)で2着の実績があるだけに、舞台に
フィットする可能性は十分ある。デットーリとのコンビが楽しみだ。
提供:デイリースポーツ