桜花賞馬の
ステレンボッシュ(牝3、美浦・
国枝栄厩舎)が、
香港ヴァーズ(3歳上・GI・芝2400m)でGI・2勝目を狙う。
ステレンボッシュは父
エピファネイア、
母ブルークランズ、母の父
ルーラーシップの血統。母は4歳春までの短い現役生活ながら3勝を挙げている。同じく3歳のGIウイナーの
レガレイラと
アーバンシックはいとこ。叔父の
ヴァルコスは20年
青葉賞の2着馬。曾祖母は名繁殖牝馬
ウインドインハーヘアなので、
ディープインパクトや
ブラックタイド、
レイデオロや
ゴルトブリッツとも同じ一族となる。
ここまで7戦3勝。昨年の阪神JFは
アスコリピチェーノにクビ差及ばずの2着。しかし、休み明けでの参戦となった
桜花賞でリベンジを果たし、GI初制覇を果たした。続く
オークスは
チェルヴィニアに半馬身屈して2着。秋初戦の
秋華賞は万全の仕上がりとはいかなかったようだが、それでも渋太く脚を伸ばして地力を示す3着。惜しくも2つ目のタイトルには手が届いていないが、世代トップクラスの牝馬であることは間違いない。
今回は初の海外遠征、古馬との初対決、さらには昨年7月の新馬以来の牡馬との戦いとなるが、能力的に引けを取ることはないだろう。
香港ヴァーズは18年から日本馬が出走機会5連続連対と相性のいいレース。
桜花賞以来のタッグとなるモレイラ騎手は、このレースを3勝しているので心強い限りだ。また、3歳牝馬による海外GI制覇となれば、05年のアメリカン
オークスの
シーザリオ以来、19年ぶり2頭目となる。並み居るラ
イバルを倒し、祖母に続く偉業達成となることを期待したい。