毎年この季節になるとやってくる。スポニチの社杯でもあるマラソン重賞のG2・ステイヤーズSだ。大接戦のゴール前、レースを制したのは
シュヴァリエローズだった。
日本の平地競走では最長の3600メートル。3分46秒7の死闘の末に、2着
シルブロンとの差はわずか2センチ。
シルブロンの父
トーセンジョーダンの産駒はこれまで
JRA重賞を制したことがない。騎乗していたマーカンドも。悔やんでも悔やみきれない差だったのではないか。
レース後、「本当にどっちが勝ったか分からなかった」と話したのは優勝ジョッキーの北村友。カメラマン泣かせでもある大接戦だったが、先輩はきれいに勝った馬を画角に収めていた。
毎年この季節になるとやってくる。会社の健康診断だ。いつもより姿勢を正し、胸を張って身長を測ったものの、目指すサイズに2センチ届かず。背は高くならないが、目標は高く。次の撮影機会には最高の1枚を。(写真と文・河野 光希)
スポニチ