「
勝島王冠・S2」(4日、大井)
挨拶代わりの5馬身差V。2番人気の
キングストンボーイが衝撃的な南関デビューを4年ぶりの白星で飾り、「第70回
東京大賞典・G1」(29日・大井)への優先出走権をゲットした。単勝1・7倍の支持を受けた
サヨノネイチヤが2着。3着に3番人気の
パワーブローキングが入り、荒れる重賞は順当に収まった。
1馬身ほど遅れたスタートはご愛嬌(あいきょう)。すぐにリカバリーして3番手につけた
キングストンボーイは、4角手前で内で併走する
サヨノネイチヤとともに逃げた
ランリョウオーをかわして先頭へ。だが。手応えは全く違っていた。押っつけながらの相手を馬なりのまま一瞬にして置き去りにして、あとは差を広げるだけ。南関生え抜きの1番人気馬を子ども扱いした。「最高の結果を出せてうれしいね」と御神本はうなずいた。
実に4年ぶりの勝利を転入初戦&重賞初Vで決めた。A2編入で斤量も恵まれたが、やはり名門・藤沢和元厩舎で育ったエリート候補生。砂上に活躍の場を見い出した。
ミックファイアのチャンピオンズC(13着)ショックがまだ癒えない渡辺和師も「思った以上の走り。勝ちっぷりから(東京)大賞典もと思うけど、オーナーと相談して。今後はダート
グレードを視野に大切にいきたい」。新たに加わった看板ホースの出現に満面の笑みも復活だ。
提供:デイリースポーツ