JRAが馬券発売する香港国際競走(8日、シャティン)の最終追い切りが4日、シャティン競馬場で行われた。
香港カップ(芝2000メートル)に出走する昨年の3冠牝馬
リバティアイランド(牝4=中内田)は川田を背に芝コースへ。息ぴったりの動きで上昇ムードを漂わせた。また、現地で取材する大阪本社・坂田のコラム「香港日記」もスタート。出走メンバー、枠順は5日に確定する。
逆襲に闘志を燃やしている。
天皇賞・秋で13着に敗れた
リバティアイランドの最終追いはシャティンの芝コース単走。香港の慣れない環境でも落ち着いた様子で駆けていく。川田を背にリズムを重視しながら、軽く仕掛けられると4F51秒2〜2F22秒5。香港名で“自由島”と表記されたゼッケンをなびかせ、さすがと思わせる躍動感を見せた。鞍上は「全体時計を求めるより、しまいにいい動きをできるかの確認。とてもいい内容だったと思います」と納得の口ぶりだった。
海外遠征は春の
ドバイシーマクラシック(3着)に続いて2度目。当時の経験を糧に、たくましさが増した。「海外の輸送や検疫といったいろいろな時間を過ごしながら、とてもいい状態でここまで来てくれたと感じられる動きでした。そこは一つホッとしました」と安どの表情を浮かべる。
5月に軽度とはいえ、右前種子骨靱帯(じんたい)に炎症が判明。その影響があったか、前走は好位から伸び切れなかったが、レース後の順調な調整過程を考えれば反撃必至だ。当初に予定していた中3週での
ジャパンC参戦の予定を変更したのも、馬自身のコンディションを優先して、レース間隔と距離を考慮したため。昨年の3冠牝馬が本来の強さを示す構えだ。
もちろん陣営はラ
イバルの強さを肌で感じている。レース史上初の3連覇を狙う
ロマンチックウォリアーがその筆頭格。川田&中内田厩舎の黄金コンビで挑んだ
プログノーシスの香港遠征、
セリフォスの今年の
安田記念は宿敵にタイトルを阻まれてきた。川田は「香港の偉大なチャンピオン。素晴らしい馬です」と敬意を表しつつ「リバティらしく走りさえすれば、と思いますのでしっかり準備していけたら」と決意を新たにしていた。
スポニチ