「
香港C・香港G1」(8日、シャティン)
天皇賞・秋で13着と大敗を喫した
リバティアイランドが4日、巻き返しの一戦となる
香港カップに向けて最終追い切りを行った。シャティン競馬場の芝コースで活気あふれる走りを披露。世界の強豪に立ち向かう準備は整った。なお、
香港Cに登録のマッシヴソブリン(騸4歳・香港)は左後脚の負傷で回避した。
香港の地でも迫力満点の馬体を弾ませた。
リバティアイランドは川田を背に、シャティン競馬場の芝コースで最終追い。堂々とした脚取りで姿を現すと、力強く、前へ、前へと脚を伸ばし、4F51秒2-2F22秒5を計時した。
コンタクトを取った川田は「状態を確認することと、動かしてみてからどの程度必要かということを判断しながらでした」と慎重な姿勢で最終リハに臨んだことを明かす。それでも日本からの長距離輸送や検疫などを無事にクリアし、「とてもいい状態でここまで来てくれたことを感じられる動きでしたので、そこはひとつホッとしました」とうなずいた。
昨年は圧倒的な走りで牝馬3冠を達成した。同世代に敵なしの無双状態で挑んだ
ジャパンCでは、
イクイノックスに次ぐ2着。さらに今年に入り、初の海外遠征となった
ドバイシーマクラシックで3着と、世界の強豪にも通じる能力を証明した。しかしその後、右前脚の種子骨じん帯の炎症を発症。復帰戦となった
天皇賞・秋では1番人気で13着と精彩を欠いただけに、今回は結果を出して健在をアピールしたい。
ここまでともに歩んできた鞍上は「馬自身も経験を経て落ち着くのも早かったということでしたし、とてもいい精神状態で香港にいるなと思います。香港のチャンピオン馬はいますが、リバティらしく走り切れれば」と相棒を信じる。さあ、世界の舞台でトップへ-。再び輝きを取り戻す。
提供:デイリースポーツ