今秋の古馬中距離戦線では
ドウデュースが
天皇賞(秋)、
ジャパンCを連勝。
有馬記念で有終の美を飾れるかに注目が集まっている。そこで今から20年前の2004年、秋の古馬三冠を達成した
ゼンノロブロイの活躍を振り返りたい。
ゼンノロブロイは
父サンデーサイレンス、
母ローミンレイチェル、母の
父マイニングの血統。3歳時に
青葉賞を制したが、
日本ダービーは2着。秋初戦の
神戸新聞杯で重賞2勝目を挙げたが、
菊花賞は4着、
有馬記念は3着。大一番では善戦キャラのまま、古馬を迎えた。
4歳春も惜敗が続いたが、秋になって覚醒する。
京都大賞典(2着)を
ステップに
天皇賞(秋)に参戦。
菊花賞以来2回目のコンビとなったペリエ騎手を背に迎え、堂々の1番人気に推されると、中団から鮮やかな差し切り。同じく
藤沢和雄厩舎の
ダンスインザムードを2着に従え、待望のGI初制覇を果たした。
続く
ジャパンCは縦長の馬群の中団を追走。直線でしっかり伸びると、
コスモバルクに3馬身差をつけて圧勝する。そして迎えた
有馬記念。
ゼンノロブロイは単勝2.0倍の圧倒的1番人気に推された。最内枠のスタートから番手を追走。直線は逃げた
タップダンスシチーとの一騎打ちとなり、これを半馬身捕らえてゴール。2分29秒5の
JRAレコードで年末の大一番を制した。
この勝利によって、
ゼンノロブロイは2億円のボーナスを手にするとともに、00年の
テイエムオペラオー以来、史上2頭目となる同一年の
天皇賞(秋)、
ジャパンC、
有馬記念の3連勝を達成。また、
藤沢和雄調教師とペリエ騎手は
有馬記念を3連覇。まさに記録尽くめの勝利となったのだった。