日本から
ルガル(牡4、栗東・
杉山晴紀厩舎)、
トウシンマカオ(牡5、美浦・
高柳瑞樹厩舎)、
サトノレーヴ(牡5、美浦・
堀宣行厩舎)の3頭が出走する
香港スプリント(3歳上・香G1・芝1200m)において、地元香港でかなりの注目を集めている馬がいる。それがカーイン
ライジング(
Ka Ying Rising、セ4、香・D.
ヘイズ厩舎)。G1未勝利ながら、主要ブックメーカーでは並みいる強豪を抑えて断然の1番人気となっている。そんなカーイン
ライジングはどんな馬なのか。主戦を務めるZ.パートン騎手に聞いてみた。
カーイン
ライジングはここまで10戦8勝。勝てなかったレースもともに2着とオール連対をマークしている。重賞は3戦3勝で、前走のG2ジョッキークラブス
プリントでは、パートン騎手がゴール前から勝利を確信する圧巻のパフォーマンスを見せた。
早速パートン騎手にどんな馬かを聞いてみると、「とても速い馬だよ(笑)」と白い歯を覗かせる。「以前はチャカチャカするところもあったけど、すごく一生懸命な馬。だんだん落ち着いて、仕事を分かってきてからはパドックもゲートも落ち着いているし、最後の伸びもすごく良くなった。非常に良い馬になりました」とポテンシャルだけでなく成長も実感しているという。
続けて、「
ラッキースワイネスのようなゲートが遅い馬だったり、これまでいろいろな馬に乗ってきたけど、そのなかでもすごく出来上がった馬。とても乗りやすいと感じているよ」と昨年の
香港スプリント覇者と比較してもそん色はないという。語る言葉の端々からスケールの大きさを感じさせた。
「とても自信がある。彼が仕事をする必要があるけどね。ただ、過去2走と同じ走りをしてくれれば全く問題ないよ」と最後までブレないパートン騎手。地元香港の名手にそこまで言わせる注目馬は、初のG1でどんな走りを見せてくれるのか。