JRAは5日、
有馬記念(22日・中山)のファン投票(有効投票総数502万1272票)の最終結果を発表した。第1回中間発表からトップを独走した昨年覇者
ドウデュース(牡5歳、栗東・友道)が、22年
タイトルホルダーの36万8304票を大きく上回る47万8415票の史上最多得票で1位に輝いた。今回がラストランとなることが決まっており、
天皇賞・秋、
ジャパンCに続くG1・3連勝で有終の美を飾る。フルゲートは16頭。最終登録を行った馬のうち、ファン投票上位10頭に優先出走権が与えられ、残る6頭は出走馬決定賞金順で決まる。
史上最多の支持を背に有終Vで応える。ファン投票で歴代最多の47万8415票を獲得して、1位に輝いた
ドウデュース。同じく歴代最多を更新した
宝塚記念に続き、両
グランプリでファン投票トップに君臨した。「投票してくれたファンの皆さまに感謝を申し上げたいと思います」と友道師。送られてくるファンレターや御守りはとどまることを知らず、「人気を感じます。今までの管理馬でもダントツ。“ユタカ効果”もあるのかな」と感慨深げにした。
秋3戦は昨年と同じローテだが、上昇カーブの描き方がまるで違う。「去年は天皇賞がギリギリ間に合ったという感じで、6→8→10と上がってきたのが、今年は天皇賞が10から始まったぐらい。天皇賞の後の具合も良くて、今が一番いい感じ」とまさに天井知らずだ。
2、3、4歳と世代ごとにG1を勝ち、5歳の今秋はG1・2連勝。古馬秋3冠の完全制覇を掲げる師も「春よりも落ち着きが出てきたし、体は去年と全然違う。筋肉量が増えて幅も出ている」と完成された姿に目を細める。
ラストシーズンの2戦を終え、いよいよ引退レースが迫る。「
ジャパンCの時はそんなことを思わなかったけど、これで最後かと考えるところはあるよね。来年はいないんだ、と」。8日に栗東坂路で時計を出し、天候次第だが、11日か12日に
武豊がまたがり1週前追い切りを予定する。青写真通りに、時計の針を進めていく。
提供:デイリースポーツ