◆第26回
香港スプリント追い切り(4日、シャティン競馬場)
【香港5日=ペン・石行佑介、カメラ・高橋由二】
JRA海外馬券発売対象の香港国際4競走(8日、シャティン競馬場)のゲート番が5日、決まった。
香港スプリント・G1に出走する
ルガルは同競馬場で追い切りを消化。活気ある動きを披露し、海外G1制覇に向け上々の仕上がりを披露した。
日本の新たなチャンピオンとして、ス
プリント王国の牙城を崩す準備が整いつつある。西村淳を背に馬場入りした
ルガルは、直前で坂路を使用する栗東とは異なり、芝コースへ。ゆったりとしたフォームから全身をしならせ、直線は俊敏な加速でフィニッシュ。4ハロン50秒1―2ハロン22秒5を余力たっぷりにマークした。
鞍上は「4ハロンからの追い切りという指示で、最後の1ハロンはいつも通り伸ばそうという話をしました。日本でもすごくいい動きでしたし、満足できる追い切りでした」と感触のよさを伝えた。
このレースは20年に
ダノンスマッシュが勝利して以来、日本勢は3連敗中。特に今年は同舞台の前哨戦をゴール前で流しながら3馬身1/4差をつけレコード勝ちした、地元の新星カーイン
ライジングなどが立ちはだかる。杉山晴調教師も「ものすごくメンバーがそろったス
プリントG1」と敬意を表しつつ「
高松宮記念(10着)で故障した部分がしっかりと治って苦しい部分がなくなったのが、秋の充実ぶりにつながっている」とG1初制覇を飾った前走の
スプリンターズSを振り返った。
14頭立ての真ん中やや外、9番ゲートからの発走となった。「ジョッキーともあまり極端な枠には入りたくないと話していて、おおむね無難な枠に収まったと思っています」とトレーナー。日本のス
プリント王として堂々と、ぶ厚い壁に立ち向かう。
スポーツ報知