25年度の新規調教師免許試験合格者9人が5日、発表され、父がG1トレーナーの手塚貴徳助手(32)=美浦・相沢厩舎=、橋田宜長助手(36)=栗東・中竹厩舎=が名を連ねた。一次試験受験者125人から23人が進んだ二次試験を突破。免許は来年1月1日から有効となる。
3回目の挑戦で父と同じ勝負の世界に飛び込む権利を得た。手塚貴徳助手の父はG19勝、重賞38勝を挙げている美浦の貴久師。「小さい頃から楽しそうに働いているのを見ていて、私も調教師という仕事をして競馬を楽しみたいなと思ったのがきっかけです」と志望動機を明かした。
理想は所属している相沢調教師と父。この2人には共通点があり「今の厩舎は雰囲気がよく、伸び伸びと仕事をさせていただいています。父の厩舎もスタッフが伸び伸びと働いている姿を間近で見てきたので、自分もいろんな方に愛される厩舎をつくりたいと思っています」と抱負を口にした。
「まずは目の前の一勝を目標に励んでいきたいです」と謙虚な姿勢を見せた32歳。偉大な父の背中を追いかける挑戦がいよいよスタートする。
手塚貴久調教師「よかったです。いろいろ努力をしていたのだろうし、競馬学校を卒業してから、ここまで頑張ったと思う。いろいろけがとかもあって遠回りをしたと思うが、挫折を味わいながら頑張って、私よりも芯があると思います。(32歳で合格は)私より1年早い」
スポーツ報知