◆第76回
阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(12月8日、京都・芝1600メートル)
第76回阪神JF・G1(8日、京都)の出走馬18頭が5日、決定した。枠順はきょう6日に決まる。
思わず声が弾んだ。松下調教師は出馬表に
ショウナンザナドゥの名前を見つけると「やった! 入りましたね」と満面の笑み。すぐに国本哲秀オーナーに連絡すると、その数分後には主戦の池添からも喜びを分かち合う電話もかかってきた。「びっくりしました。持っているのは持ってますよね」。9分の2という狭き門をくぐり抜けた。
前走の
アルテミスSはインの先行馬が有利な競馬ながら、中団から脚を伸ばして3着。大舞台でも勝負できる手応えがあるからこそ、除外の場合に備え、牡馬相手の翌週の
朝日杯FSに登録していた。「来週になっても維持できるようにと考えてはいましたが、ここを使いたかったです」。負荷をかけた1週前に栗東・坂路で51秒1―11秒8の超抜追い。この一戦を目標に、メイチの仕上げを施してきた。
4日の最終追いは54秒6でサラッと流し、翌日は運動のみで息を整えた。「1回使って、良くなっています」とトレーナー。姉の
ミスエルテは果敢に牡馬に挑戦した16年
朝日杯FSで1番人気ながら4着だった。レースは違うが、姉も目指した2歳の頂点へ―。抽選突破の勢いで、一気に駆け上がる。(山本 武志)
スポーツ報知