今回で60回目というレースで、現行条件で行われるのは2006年から09年までと、2017年以降。現在では暮れの中京シリーズを代表するハンデ戦として行われている。中京競馬場芝2000mコースはスタンド前からスタートして馬場を1周と少々。高低差2mほどの急坂をスタート直後とゴール前の2度越えなければならないという難コースだ。基本的には逃げ、先行馬が有利にレースを運べる舞台設定となっている。
◎
ロードデルレイは
白富士S優勝馬で、アク
シデント明けの
アンドロメダS2着。この時は
トップナイフ(3着)、
ディープモンスター(4着)に先着を果たしている。その1戦を含めて、ここまで[5-1-0-1]で、唯一馬券の対象から外れたのは
神戸新聞杯0.1秒差4着だから、評価を落とす必要はない。2度目の重賞挑戦で57.5kgのハンデはやや見込まれた感もあるが、ハンデキャッパーも認める強さなのだろう。
〇
キングズパレスは
新潟大賞典2着、
七夕賞2着、
新潟記念3着。3歳春には
プリンシパルS2着もある。さすがに
天皇賞(秋)は荷が重かったようだが、それでも道中で口を割るようなシーンがありながらも0.7秒差なら悪くない。その1戦を含めて芝2000mは[2-5-1-1]ならば、57.5kgのハンデはむしろ恵まれたと言えるかもしれない。
▲
コスモキュランダは
皐月賞2着馬。ほか
弥生賞を勝ち、
セントライト記念2着。さすがに
菊花賞は距離が長かったようだが、芝2000mは[2-3-0-2]。中京競馬場の経験はないが、左回りは初勝利を挙げた新潟競馬場の経験がある。瞬発力タイプではなく、ロングスパートが武器なのも加点材料だが、他馬との比較で58kgはどうだろうか。
△
フライライクバードは
ケフェウスS優勝馬。それを含めて中京競馬場は[3-1-1-1]と得意にしており、2000mの距離も[1-1-2-1]と守備範囲。前走の敗因が不明だが、どちらかと言えば左回りの方に良績があり、好時計勝ちの前々走を評価したい。
他ではデビューから3連勝を記録し、ここまでリステッドレース3勝の△
デシエルト、結果こそ出ていないがこの秋は調子が良さそうな△
マイネルメモリーと、距離はギリギリかもしれないが
関越Sの内容が良かった△
クルゼイロドスルも押さえておきたい。