第76回
朝日杯フューチュリティステークス・G1は12月15日、京都競馬場の芝1600メートルで行われる。
2戦2勝の4頭に期待が高まるが、
京王杯2歳Sを勝った
パンジャタワー(牡2歳、栗東・
橋口慎介厩舎、父
タワーオブロンドン)は前走のパフォーマンスが立派。レースの上がりを1秒1も上回る末脚で差し切り、距離もマイルまでならもちそうな印象。栗東・CWコースでの1週前調教も抜群で、魅力の一頭だ。
人気を集めそうなのが
アルテヴェローチェ(牡2歳、栗東・
須貝尚介厩舎、父
モーリス)。新馬戦も着差以上の強さを見せたが、前走の
サウジアラビアRCは直線一気の差し切り勝ち。稍重を考えると1分33秒0の時計も優秀で、能力的にも上位だ。コース替わりも問題なさそう。
ニタモノドウシ(牡2歳、美浦・
高木登厩舎、父
ディーマジェスティ)は
クローバー賞をレコードで勝って以来の休み明け。ただ、かなり時間をかけて乗り込んでいるし、動きも豪快。一気に相手のレベルは上がるが、軽視はできない。
新潟2歳Sを勝った
トータルクラリティ(牡2歳、栗東・
池添学厩舎、
父バゴ)も順調な仕上がりを見せている。気性的にも前進気勢の強い馬で、久々でも力は出せそう。折り合いがつけば差はない。
2000メートルの
黄菊賞を圧勝した
ミュージアムマイル(牡2歳、栗東・
高柳大輔厩舎、父
リオンディーズ)も能力は高い。母は
ミュージアムヒルが現役時代、マイルで3勝していることからも、距離短縮は気にしなくていい。素質馬がそろい、来年に向けて注目の一戦となりそうだ。
スポーツ報知