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史上2頭目の秋古馬三冠馬が首位君臨 有馬記念の勝ち時計ベスト3

  • 2024年12月09日(月) 17時30分
 中山競馬場で12月22日(日)に行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。史上3頭目の秋古馬三冠を狙うドウデュース、今年のダービー馬ダノンデサイルをはじめ、グランプリレースにふさわしい好メンバーが集った。1年間の総決算と称されるビッグレースでかつて生まれた記録とは。勝ち時計にスポットを当て、ベスト3をランキング形式で紹介する。

■1位 2004年 2分29秒5 ゼンノロブロイ

 3歳時に重賞2勝を挙げ、その後も好走を続けながら、GIタイトルは遠かった。だが、04年の天皇賞(秋)で待望のビッグタイトルを獲得すると、続くジャパンCも連勝。史上2頭目の秋古馬三冠がかかった有馬記念は1枠1番からの発走となり、内2、3番手の絶好位から運ぶ。直線では逃げ粘るタップダンスシチーをしぶとくとらえ、レコードで快挙達成。管理する藤沢和雄師、鞍上のO.ぺリエ騎手は同競走3連覇の大偉業ともなった。

■2位 2009年 2分30秒0 ドリームジャーニー

 朝日杯FSを制し、以降も重賞タイトルを複数獲得。09年は春に宝塚記念を勝ち、春秋グランプリ連覇を狙って、有馬記念へと駒を進めた。2番人気でレースを迎え、いつものように後方で脚を溜める。逃げたリーチザクラウンが刻むペースは緩みなく、さらにマツリダゴッホが早めに動いたことから、直線では差し馬が台頭の流れ。早めにブエナビスタが先頭に立ったが、大外から一気の末脚でとらえ、3つ目のGIタイトルを手にした。

■3位タイ 2019年 2分30秒5 リスグラシュー

 晩成型のハーツクライ産駒とあって、5歳になって全盛期を迎えた。宝塚記念で2つ目のGIタイトルを手にすると、秋はコックスプレート(豪G1)を制覇。ラストランとなった有馬記念は同馬も含めGI馬11頭が顔を揃えたが、2番人気で出走。道中は中団10番手で脚を溜め、直線は大外から一気の末脚を見せる。1番人気のアーモンドアイが伸びを欠く一方で、末脚を伸ばし続け、サートゥルナーリア以下に5馬身差を付ける圧勝劇。自らの引退に花を添えた。

■3位タイ 2003年 2分30秒5 シンボリクリスエス

 前年の天皇賞(秋)でGI初勝利を飾ると、ジャパンC3着を挟んで、有馬記念を制覇。04年も同じローテで、天皇賞(秋)を勝ち、ジャパンC3着から、有馬記念へと進んだ。レースは12頭立てとなり、単勝2.6倍の1番人気で出走。道中は6番手を追走し、直線の入り口で早くも先頭に立つと、あとはシンボリクリスエスの独壇場。リンカーン以下、激戦の2番手争いを後目にJRA・GIにおける史上最大着差タイの9馬身差Vで、ラストランを華々しく飾った。

 今年の有馬記念にはラストランを迎えるドウデュースを中心にGI馬10頭がエントリー。実力者揃いの一戦で勝ち時計は更新されるか。発走予定日時は22日(日)の15時40分だ。

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