今年の
日本ダービーを制した
ダノンデサイル(牡3、栗東・
安田翔伍厩舎)が、
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)でGI・2勝目を狙う。
ダノンデサイルは父
エピファネイア、
母トップデサイル、母の
父Congratsの血統。母は14年の米G1・BCジュ
ベナイルフィリーズの2着馬。一昨年のセレクトセール1歳では1億3500万円(税抜)の高値で取引された。
ここまで6戦3勝。全てのレースで
横山典弘騎手が手綱を取っている。1月の
京成杯で重賞初制覇。
皐月賞はレース直前に右前肢跛行を発症したため、無念の競走除外となったが、その悔しさを晴らしたのが
日本ダービーだった。絶好5番枠から好位のインを確保。いわゆるウイニングポジションで脚をためると、直線で内ラチ沿いから先頭へ。
皐月賞馬で1番人気の
ジャスティンミラノを寄せ付けず、2馬身差の完勝を収めた。休み明けだった前走の
菊花賞は1番人気で6着に終わったが、道中で包まれて動けない形となったので参考外。今回は巻き返しを期す一戦となる。
同年の
日本ダービー馬が勝てば、84年の
シンボリルドルフ、86年の
ダイナガリバー、94年の
ナリタブライアン、11年の
オルフェーヴルに続いて5頭目となる。年上の
日本ダービー馬2頭、
シャフリヤールや
ドウデュースを始めとする強豪を撃破できるか。その暁には、偉大な先輩4頭に続く
年度代表馬のタイトルも見えてくるに違いない。