師走の中山開催も3週目に突入。メイクデビューは土日で計4鞍が組まれている。土曜日の芝2000m、日曜日の芝1600mには各厩舎の素質馬がスタンバイ。関西馬も含め、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【12月14日(土) 中山芝2000m】
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トリプルコーク(牡、父
キタサンブラック、
母トゥーピー、美浦・
黒岩陽一厩舎)
母は仏1000ギニーの2着馬。半兄に
サトノラーゼン(
京都新聞杯)、
サトノクロニクル(チャレンジC)と2頭の重賞ウイナーがいる。「ひと夏を越し、だいぶ馬がしっかりとしてきた。追い切りでも反応良く動けるようになっている。体つきや血統的にも芝の中距離が合うと思います」と
黒岩陽一調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
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レイデアンジェロ(牡、父
レイデオロ、
母レディアンジェラ、美浦・
国枝栄厩舎)
叔母に仏英のG1(アベイドロンシャン賞=芝1000m、ナンソープS=芝5F)を2勝した
Marshaがいる。なかなか態勢を整えられずに予定を延ばし延ばしにしていたが、今回の帰厩後は順調そうだ。「おとなしい性格で扱いやすいタイプ。十分に動けているし、気性的に長めの距離が良さそう」と
国枝栄調教師。鞍上はR.ムーア騎手が予定されている。
【12月14日(土) 中山ダート1800m】
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ワンカードフェロー(牡、父
American Pharoah、
母ワンカードトゥーメニー、美浦・
嘉藤貴行厩舎)
叔母に米G1馬がいる。「大型馬で緩さはあるけど、キビキビと動けている。この感じなら初戦から楽しみ。血統的にも適性はダートの中距離だと思います」と
嘉藤貴行調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
【12月15日(日) 中山芝1600m】
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モティスフォント(牡、父
モーリス、
母バンゴール、美浦・
田村康仁厩舎)
牝系はお馴染みのバラ一族。叔母に
スタニングローズ(
秋華賞、
エリザベス女王杯)がいる。「デビュー前の2歳馬にしては真面目な感じ。余裕を持って動けているし、フットワークも大きい。距離的には幅広く対応できそうな感じ。うまく成長していけば楽しみです」と高木調教助手。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)