◆第76回
朝日杯FS・G1(12月15日、京都競馬場・芝1600メートル)
第76回
朝日杯FS・G1(15日、京都)で「考察」データ編は前走の距離に注目。同じ京都・芝1600メートルで行われた先週の阪神JFからも浮かび上がる一頭とは―。
阪神競馬場がリフレッシュ工事中で、初めて京都で行われる
朝日杯FS。同じく牝馬限定になって初めて京都・芝1600メートルで行われた先週の阪神JFは、上位3頭すべて前走で1800メートルを使われていた距離短縮組だった。
朝日杯FSの過去5年を調べても、距離短縮組が勝率、連対率、複勝率の3部門でトップに立っている。21年はアイビーS(1800メートル)を勝った
ドウデュースが3番人気で制し、3着も萩S(1800メートル)を勝った
ダノンスコーピオン。昨年は、
コスモス賞(1800メートル)を勝った
エコロヴァルツが2着に食い込んだ。
昨年までの舞台である阪神の外回りマイルは、直線に急坂が待ち受けており、スタミナが要求されるため合点が行く。ただ、今年の京都も連続開催が今週で11週目に突入。週末は雨予報もあり雨量次第では先週より力のいる馬場が予想され、求められるのは絶対的なスピードよりも、タフさやスタミナだろう。
今年は距離短縮組が4頭いるが、前走で1勝クラスを卒業し、実績も上位の
ミュージアムマイルに魅力を感じる。出遅れて、勝負どころで外を回って押し切る強い内容。担当の嘉堂助手も「一戦一戦、トモ(後肢)が良くなってきてますね。スタートが決まれば」。直線が長い外回りなら仮に出遅れてもじっくり構えられる。(玉木 宏征)
スポーツ報知