中山競馬場で12月22日(日)に行われる
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。史上3頭目の秋古馬三冠を狙う
ドウデュース、今年のダービー馬
ダノンデサイルをはじめ、
グランプリレースにふさわしい好メンバーが集った。1年間の総決算と称されるビッグレースでかつて生まれた記録とは。騎手の勝利数にスポットを当て、ベスト3を紹介する。
これまで
有馬記念で複数回勝利しているジョッキーは14人いる。
■1位 4勝
武豊騎手、
池添謙一騎手 武豊騎手は90年に
オグリキャップのラストランを飾ると、06年に
ディープインパクト、17年に
キタサンブラックで白星。昨年
ドウデュースで制して、最多タイの4勝とした。父の武邦彦騎手も76年に
トウショウボーイで勝っており、親子制覇も達成している。
“
グランプリ男”の異名を持つ
池添謙一騎手も、その名にふさわしい活躍。09年に
ドリームジャーニーで初制覇すると、同馬の全弟にあたる
オルフェーヴルで11年、13年に勝利した。18年には3歳馬
ブラストワンピースを巧みに導き、並みいる古馬を破っている。
■2位 3勝 O.ペリエ騎手、
C.ルメール騎手、田原成貴騎手、岡部幸雄騎手
O.ペリエ騎手は史上唯一の3連覇。02年、03年に
シンボリクリスエスで連覇すると、翌年には
ゼンノロブロイで秋古馬三冠を達成した。岡部騎手は
シンボリルドルフで連覇。84年は2馬身差、85年は4馬身差の完勝劇を見せている。さらに88年には
オグリキャップで3勝目。同じ芦毛のラ
イバル・
タマモクロスを破っての戴冠だった。
田原騎手、
ルメール騎手はそれぞれ違う馬で3勝を挙げている。前者は83年に
リードホーユーで初勝利をマークすると、93年は中1年ぶりの出走で“奇跡の復活”を見せた
トウカイテイオーの手綱をとった。95年には
マヤノトップガンで華麗に逃げ切り、2位タイの3勝としている。
ルメール騎手は05年に
ハーツクライで
ディープインパクトを破り、日本でのGI初勝利を
有馬記念で達成。その後、
JRAの通年免許を取得し、16年に
サトノダイヤモンドで2勝目。22年には
イクイノックスとタッグを組み、
天皇賞(秋)からGI連勝を飾り、同馬のさらなる大活躍へとつなげた。
■3位 2勝 野平祐二騎手、
的場均騎手など
2勝を挙げているのは8人。とりわけ野平騎手は
スピードシンボリとのタッグで69年、70年に勝利した。同馬は
凱旋門賞に初めて挑んだ日本馬としても知られる。的場騎手は
グラスワンダーとのコンビで連覇達成。98年は連敗直後で4番人気まで評価を落としたが、豪華メンバーを相手に勝利して復活をアピール。翌年は春に
宝塚記念を勝っての参戦で、春秋
グランプリ制覇も達成した。
高松三太騎手も60年と61年を連覇
今年の
有馬記念では、
武豊騎手が
ドウデュースとのコンビで参戦する。勝てば単独トップの同レース5勝目。
天皇賞(秋)、
ジャパンCを連勝した勢いに加え、昨年の覇者でもあり、快挙の期待は大きい。レジェンドが再び大記録を打ち立てるだろうか。
【ジョッキーの
有馬記念勝利数】(敬称略)
・4勝
武豊池添謙一・3勝
O.ペリエ
C.ルメール田原成貴
岡部幸雄
・2勝
蛯名正義野平祐二
保田隆芳
的場均大崎昭一
増沢末夫
高松三太加賀武見