12月22日(日)に中山競馬場、芝2500mで行われる
有馬記念。そのファン投票で47万8415票を集めて、ぶっちぎりの1位となった
ドウデュース(栗東・
友道康夫厩舎)。今朝11日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
いつも通り、
武豊騎手が跨り、CWへ正面から入場。今年の
天皇賞(秋)、
ジャパンCもスムーズな馬場入りだったが、その2戦に比べても、すごく滑らかな走り出しで雰囲気は満点。ゆったりとした走りだったので、前を走っていた
アドマイヤソラとは少し差があいていく感じだった。
ただ、向正面に入ると
アドマイヤソラに騎乗していた
荻野琢真騎手もうまくラップを調整して、6F標識で1秒半くらいの差に収まった。そこからゆったりとした走りに見えたが、ラップ的にはしっかりとスピードが出ていて、3コーナーから4コーナーを抜けていく。
前走時とは違い、一瞬で前を追い抜くというよりもじわっと前に並びかけて、ラスト1F標識を過ぎてから追い出して、最後は先着でフィニッシュ。時計は6F80.4〜5F65.3〜4F50.3〜3F35.5〜1F11.0秒。11.0秒は12月11日のラスト1F最速、しかも道中はきれいな加速ラップを踏んでいる。
追い切り後、馬場から上がってくる姿を見ていると、この時計で走ったとは思えないくらい平然とした表情。乗り替わりの時に煩い仕草を見せていたが、これもほどほどに収まっていて、今までの1週前追い切りの中で追い切り開始から追い切り後までの流れが最も良く見えた。
(取材・文:井内利彰)