有馬記念(12月22日・中山芝2500m)のファン投票、最終発表では28万2521票で第2位となった、今年のダービー馬
ダノンデサイル(栗東・
安田翔伍厩舎)。前走
菊花賞は不完全燃焼の結果に終わり、そこからひと息入れて、レースへ向けての調整を行っている。
今朝11日はレースに向けた1週前追い切り。
横山典弘騎手が跨り、CWで
レベレンシアを追走する併せ馬。正面から入場した時点から、
レベレンシアの直後を追走するようなタイトな間隔を維持。しかも、ゆっくりとした走りであえて遅いペースを走ることを意図しているように見えた。
向正面に入ってからも極端に速くなるわけではなく、じわじわとラップが速くなり、3コーナーから4コーナーでも落ち着いた感じ。最後の直線は外へ持ち出し、少しずつ前との差を詰めて、ラスト1F標識のところで並びかけて、最後は少しだけ先着するような形だった。
時計は6F82.5〜5F67.0〜4F52.1〜3F37.1〜2F22.9〜1F11.1秒。極端に速い時計ではなかったが、むしろ時計の計測区間以外でのタイトな併せ馬というところに意味があった気がする。迫力というよりも柔らかい動きの中に力強さがある走りに見えたので、すごく楽しみな状態になってきたのではないだろうか。
(取材・文:井内利彰)