ドウデュース(牡5=友道、
父ハーツクライ)は一体どこまで強くなるのか。5歳秋を迎えて、これほど
パワーアップする馬も珍しい。
天皇賞・秋、
ジャパンCと強烈な差し脚で駆け抜けたことを考慮すれば、少し疲れが出ても不思議じゃないが、この日の
有馬記念(22日、中山芝2500メートル)1週前追いを見れば好調キープ。いや、まだ上昇カーブを描いているかもしれないと感じさせた。
CWコースで僚馬
アドマイヤソラ(4歳1勝クラス)を追いかける形。最終4角で内に入り、ほぼ持ったまま。はじけるように駆け抜けて6F80秒4、上がり3Fが35秒5〜1F11秒0で1馬身先着した。ラスト1Fの時計だけでいえば、この日の栗東最速タイム。文句なしの言葉がぴったりだ。手綱を取った
武豊がほほ笑みながら引き揚げてきた。
「いいね。気になるところもない。いっぱいに行かなかったです。もう1年、走ってほしいぐらい(笑い)。ほんと、いい形で終わりたいし、それに向けた調整。変わらず、元気やわ。疲れもないし、ダメージもない」
秋3戦目でそろそろ疲れが…といった周囲の心配など、どこ吹く風。全く不安な面が見当たらない。「引退式もあるし、まずはレースでね。勝ってくれたら、みんなが喜んでくれる。最後なので不利とかは受けたくないし、力を出し切りたい」。ラストランで有終の美へ。準備が整いつつある。
スポニチ