11日、
川崎競馬場(晴 良)で行われたダート
グレード競走、第75回
全日本2歳優駿(JpnI ダート1600m)は、2番人気の牝馬
ミリアッドラヴ(
JRA)が勝利した。道中は2番手を追走し、3コーナー過ぎに先頭に立つと、追い上げる後続を振り切った。勝ちタイムは1分42秒4、勝利騎手は
西村淳也。
ミリアッドラヴの後ろから追い上げた3番人気
ハッピーマン(
JRA)が4分の3馬身差の2着。さらに1馬身半差で、接戦となった3着争いは4番人気
ソルジャーフィルド(北海道)が3着。1番人気
ナチュラルライズ(
JRA)は3着とハナ差の4着だった。
ミリアッドラヴは父
ニューイヤーズデイ、
母レディバード(母の父
スマートファルコン)、2歳牝馬。
JRA栗東・
新谷功一厩舎の管理馬。通算成績は3戦3勝。中京の新馬戦を制したあと、2戦目はダート
グレード競走の
エーデルワイス賞(門別)を制していて、重賞連勝で2歳ダート路線の頂点に立った。
レース後のコメント
1着
ミリアッドラヴ(
西村淳也騎手)
「非常に嬉しいです。距離に関しては半信半疑なところがありましたが、それを覆すかのような強い勝ち方をしてくれました。前半は
リラックスさせることをメインに走らせていて、具合もよく、思ったより反応が良すぎてあのような形(3コーナー過ぎ先頭)になりましたが、良かったと思います。凄い馬ですし、乗っていて楽しい馬です。去年の
フォーエバーヤングのようになってくれればなと思います」
(
新谷功一調教師)
「馬が精一杯走ってくれたと思います。コーナー4つの競馬は初めてでしたし、半信半疑で、どういうレースをするかと思って見ていました。仕掛けが早いと思って、ゴールまでドキドキしながら見ていました。新谷厩舎はすぐ海外へ行く、と言われるので、(次走は)海外に行こうと思います。距離適性、直近走ったコースの形態などを考えて、サウジ(ダービー)へ行こうかと思います。ダートばかり走る新谷厩舎ですが、応援よろしくお願いします」
2着
ハッピーマン(
坂井瑠星騎手)
「理想的なレース運びができました。勝てなかったこと以外は思い通りのレースでした」
3着
ソルジャーフィルド(
小野楓馬騎手)
「頑張ったと思います。今日は自然とハミを取って、前に行って、しっかり走ってくれました。3、4コーナーで詰まってしまい、若干ブレーキがかかってしまいました。もっとスムーズに行ければ、もうちょっと前にいけたと思います。しっかり反応してくれました。距離はもう少しあってもいいのかもしれません。左回りは全然大丈夫です。(自身は)楽しく乗れました。こういう機会をいただいて感謝していますし、馬のことはもちろん、(自身も)来年から飛躍できるよう、技術を磨きたいと思います」
4着
ナチュラルライズ(
横山武史騎手)
「馬具で対策をしてくれていたのですが、返し馬からハミ受けが良くなかったです。現状は左回りが合わないと思います。能力があるのでもどかしいですね」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI