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【地方競馬】ミリアッドラヴが強力牡馬を撃破してJpn1初制覇!

デイリースポーツ
  • 2024年12月11日(水) 21時52分
 「全日本2歳優駿・Jpn1」(11日、川崎)

 来年のケンタッキーへの夢をつかんだのは牝馬だ-。大幅な体重減も何のその。2番人気のミリアッドラヴが強力な牡馬勢を完封。無傷3連勝で初のビッグタイトルを手にした。2着に同じJRAの3番人気ハッピーマンが入り、3着に4番人気の門別ソルジャーフィルドが奮闘。単勝1・4倍の断トツ人気だったナチュラルライズは4着と伸びを欠いた。

 持ち前の先行力が冬寒い川崎競馬場でも光を放った。2番手を進んだミリアッドラヴが、3角過ぎで逃げた同じ牝馬のホーリーグレイルをかわして先頭へ。一度加速したスピードは簡単には止まらない。鞍上の右ステッキにも鼓舞されながら、猛然と迫ってきたハッピーマンを3/4馬身封じた。

 97年に指定交流になってから牝馬のVは16年リエノテソーロ以来4頭目。デビューからコンビを組む西村淳は「1周競馬も距離も初めてで半信半疑でしたが、それを覆すような強い勝ち方でしたね」と満面の笑みでスタンドの大歓声に応えた。

 レース前には坂井瑠星とともに馬場チェックも怠らなかった。9月のスプリンターズSではルガルで待望のG1初制覇に感涙した25歳。今度は砂の最高峰も制した。「前半はリラックスさせることをメインに。思ったより反応が良過ぎてああいう形になったけど、勝てて非常にうれしい。乗っていて楽しい馬です」とパートナーをたたえた。

 自身も初のビッグ制覇となった白石明日香オーナーは「かなり体は減っていたけど、筋肉に変わりはなかったので。新谷先生とセレクトセール(1歳時=2970万円)で選んできた馬。女の子は初めてなのでうれしいですね。いい経験ができました」と破顔一笑。

 これまで異なる条件で白星を重ねてきたが、この日は馬体が14キロ減。新谷師も「仕掛けが早いように見えたけど、よく頑張ってくれました」と目を細めた。20年開業で国内重賞初Vを決めた川崎で今度は初のJpn1制覇。クラウンプライドリメイクで海外重賞でも結果を出してきたトレーナーは「次はサウジへ行きます」とキッパリ。一昨年のデルマソトガケ(3着)、昨年のフォーエバーヤング(1着)がたどったサウジダービー・G3(25年2月22日・サウジアラビア)から世界を目指す。まだ底を見せていない頼もしい牝馬の成長が楽しみになった。

提供:デイリースポーツ

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