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【有馬記念】武豊騎乗で最後の追い切り ドウデュースの完璧デモに「俺は明らかに去年より状態はいい」有終Vへ改めて闘志

スポーツ報知
  • 2024年12月12日(木) 06時05分
有馬記念1週前追い切り(11日、栗東トレセン)

 第69回有馬記念・G1(22日、中山)の1週前追い切りが11日、東西のトレセンで行われた。天皇賞・秋ジャパンCを連勝中のドウデュースは栗東・CWコースで連戦の疲れも見せず、楽々と好時計をマーク。騎乗した武豊騎手(55)=栗東・フリー=が「もう1年いってほしい」と現役続行を希望するほどの好調ぶりで、有終Vへ視界は良好だ。

 アクションは静かでも、うなるような気配を示した。有馬記念で現役を引退するドウデュースが、松島正昭オーナーが見守る前で武豊との“ラスト追い切り”を終えた。栗東・CWコースでアドマイヤソラ(4歳1勝クラス)を10馬身追走し、直線半ばで並ぶ。軽く促されただけだが、四肢の回転速度は一級品。ピッチとストライドを兼ね備えたような独特のフットワークで、6ハロン80秒4(7ハロン96秒7)―11秒0を楽々とマークした。

 ラスト1ハロンはこの日の最速だったが、「この馬は動くからね」と鞍上は涼しい顔。それでも、引き揚げてくる際の馬上では笑みをたたえ「元気そうだし、イレ込んでいる感じもない。疲れもない」と胸を張った。秋3戦目でもダメージとは無縁。あまりの好調ぶりに「(現役を)もう1年いってほしいけどね」と本音もこぼした。

 昨年は天皇賞・秋当日に右太ももを負傷。1か月以上休養し、有馬記念は戦列復帰2週目のVだった。「俺は明らかに去年より状態はいい。右トモ(足)は、今年は完璧です」とユタカ節全開。人馬ともに、万全の態勢だ。

最後「いい形で」 ファン投票では歴代1位の47万8415票を獲得。「あれだけの票を集めたし、それに応えたい」と力を込める。秋古馬3冠、獲得賞金歴代1位、そして有終の美。多くの偉業がかかる一戦へ、レジェンドは「最後だからいい形で終わりたいね。力を出し切りたい」と改めて自らを奮い立たせた。(水納 愛美)

スポーツ報知

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