登録していたチャンピオンズCは右前挫石のため出走を回避したラムジェット(栗東・佐々木晶三厩舎)。その後は東京大賞典(12月29日・大井ダート2000m)を目指して調整を進めているが、今朝12日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。

　騎乗予定の三浦皇成騎手が跨り、CWで単走。馬の少ない時間帯だったこともあり、終始リラックスしたムードでゆったりとした走り。6F標識を通過しても、さほどラップは速くならず、前半は遅め。ただ、3コーナー手前で軽く促すと、しっかりとハミをとってスピードに乗った走りを見せる。

　4コーナーから最後の直線に向くところでもいい感じ。しっかりとスピードに乗ってゴールを目指すが、見た目に派手な感じはなく、目の前を通過するところではすごくゆったりと走っているように見えた。

　それでいて、時計は6F85.4〜5F69.4〜4F53.6〜3F38.0〜2F23.6〜1F11.7秒。この馬の場合、大きなフットワークで走って速い時計が出ているというタイプなので、急かしたからといって加速できないところがウィークポイント。ただ、自分のリズムで走ることができれば、どこまでも加速しながら走ることができそうなタイプ。そんなレースができれば、このメンバーでも、と思いたくなる走りだった。

(取材・文：井内利彰)