「朝日杯FS・G1」(15日、京都)
1年目の
吉村誠之助騎手(18)=栗東・清水久=が、朝日杯FSでG1初騎乗初制覇を狙う。勝てば
グレード制導入以降、88年
菊花賞の
武豊(
スーパークリーク)の19歳7カ月23日を超える最年少でのG1制覇。コンビを組む
ランスオブカオスも1日の京都で新馬勝ちしたばかりで、デビューから15日目でのG1勝利は
グレード制導入後、最速記録だ。
もっとも吉村自身は重圧をみじんも感じていない様子。「格式が高く注目度の高いレースです。奥村(豊)先生がチャンスをくださったので、僕としては平常心で臨みたい」と淡々と語る。
ここまで31勝をマーク。「少しは成長した実感はありますが、まだまだ技術不足。もっと
スケールアップさせていきたい」と向上心は尽きない。一方で初勝利を阪神のメイン競走で挙げたように、思い切りのいい騎乗と勝負強さは天性の素質。京都は最多14勝をマークするなど相性も良く、大仕事の気配が漂う。
キャリア1戦の相棒にはデビュー前からまたがっており力を信頼する。「能力の高さを感じさせてくれましたし、中1週でも状態はいいです。気がいいタイプですが、コントロールは利くし、距離延長も問題ないです」と力を込めた。人馬未到の新記録樹立なるか。(デイリースポーツ・島田敬将)
提供:デイリースポーツ