今年の
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)では
ドウデュース(牡5、栗東・
友道康夫厩舎)がレース後に引退式を予定している。そこで
有馬記念がラストラン、かつレース後に引退式を行った馬の成績を振り返りたい。
該当馬は03年の
シンボリクリスエスから昨年の
タイトルホルダーまで10頭。お別れセレモニーを行った17年の
キタサンブラック(引退式は翌年に実施)を含めると11頭となる。その成績は【5-0-3-3】の勝率45%、複勝率73%だから、優秀といっていい。
このうち、
ドウデュースと同じく
武豊騎手が手綱をとった馬は2頭いる。1頭目は06年の
ディープインパクト。いつものように後方で脚をためると、4角手前で大外に進出する。そのまま一気に先団を飲み込むと、直線で後続を突き放して3馬身差の大楽勝。単勝1.2倍の圧倒的1番人気に応えた。そして日が沈んだ中で行われた引退式では無数の
フラッシュに照らされ、師走の中山競馬場は幻想的な雰囲気となった。
2頭目は17年の
キタサンブラックだ。単勝1.9倍の1番人気に支持された一戦、
武豊騎手は内枠を生かしてスッとハナを奪う。その後はスローペースに落として勝負所へ。直線に向いて後続を引き離すと、大混戦の2着争いを尻目に悠々とゴール。7つ目のGIタイトルを獲得し、ターフに別れを告げた。レース後に行われたお別れセレモニーでは、関係者が勝負服柄の法被をまとい、北島三郎オーナーの「まつり」で締めくくられた。
さぁ、今年の
ドウデュースは偉大な先輩2頭と同じく、勝って引退式を迎えることができるか。何はともあれ、まずは無事に最後の一戦を走り終えることを願いたい。
【
有馬記念出走馬でレース後に引退式を行った馬】
※17年の
キタサンブラックはお別れセレモニー
・03年1着
シンボリクリスエス・05年12着
タップダンスシチー・06年1着
ディープインパクト・07年3着
ダイワメジャー・11年7着
ブエナビスタ・13年1着
オルフェーヴル・14年1着
ジェンティルドンナ・15年8着
ゴールドシップ・17年1着
キタサンブラック・21年3着
クロノジェネシス・23年3着
タイトルホルダー