ともに重賞3勝の
ハヤヤッコ(牡8、美浦・
国枝栄厩舎)と
カラテ(牡8、栗東・
音無秀孝厩舎)が、
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)の最年長制覇を狙う。
今年で69回目を迎える
有馬記念だが、最年長制覇は70年の
スピードシンボリの7歳。8歳以上は一度も勝ったことがなく、
グレード制が導入された84年以降に限ると10頭が走り、09年の
エアシェイディの3着が最高着順となっている。
しかし、今年は18年の
スマートレイアー(13着)以来、6年ぶりに8歳馬が参戦する。とりわけ注目が集まるのは白毛の
ハヤヤッコで間違いない。一昨年の
函館記念を制して以降、善戦はしても勝利が遠かったが、前走の
アルゼンチン共和国杯でついに3つ目の重賞タイトルを獲得した。それもトップハンデの58.5kgを背負い、自身初となるGII制覇だから値打ちあり。今回はかなり相手が強くなるので楽ではないが、上がりのかかる展開になれば上位争いに食い込んでも驚けない。
もう1頭は
カラテだ。昨年の
新潟大賞典で重賞3勝目を挙げたが、その後の9戦は全て6着以下と厳しいレースが続く。また登録段階では除外対象で、出走した際には見せ場をつくりたいところだ。
年少馬に対してベテランの意地を見せられるか、力走にエールを送りたい。