「朝日杯FS・G1」(15日、京都)
静かに、そしてゆったりと栗東DPを駆け抜けた。サウジアラビアRC2着からG1獲りを狙う
タイセイカレントは13日、落ち着いた様子で闘志を内に秘め、決戦2日前の調整を消化した。
「2走目の前走で
テンションは上がりましたが、今週の追い切りをソフトにした効果もあって落ち着いていますね」と荒木助手は穏やかな気配を確認し、納得の表情だ。
センス確かな内容で新馬戦を勝ったが、連勝を狙ったサウジアラビアRCではゲートが甘く、最後方からのレースに。それでも最後は馬群を割るように伸び、上がり最速の末脚(3F34秒3)で2着に食い込んだ。勝った
アルテヴェローチェとの差は1馬身。ただ、その内容には着差を感じさせない説得力があった。
「モタれたりする課題も、一度使われた前走では良くなっていました。帰厩後はゲート練習もしてきましたし、3走目でさらに成長した姿を見せられれば」と逆転への期待を膨らませる。
枠は大外の8枠16番に決定。距離ロスのあるゲート番号にも「(最初の)コーナーまで真っすぐなので、枠は気にしていませんでした。前走で発馬がもうひとつだったので最後の枠入りはプラス。それに馬場的にも外が良さそう」と前向きに捉える。万全の態勢を整えた末脚自慢が、淀の舞台で最高の輝きを放つ。
提供:デイリースポーツ