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ターコイズS・G3」(14日、中山)
トップハンデも関係なかった。混戦の牝馬ハンデ重賞を制したのは2番人気の
アルジーヌ。55・5キロを背負いながらも、直線で突き抜けて重賞初制覇を達成した。
好スタートを決めると、スッと下げて中団で折り合いに専念した。3角を過ぎて前を行く
ドゥアイズが動きだしたところでマークするように進出を開始。直線で外へ出してからは力強い伸び脚を見せた。西村淳は「終始手応えは良く、4コーナーでも抜群。いつでも抜け出せる雰囲気だった。完勝でした」と振り返る。これでコンビを組んで5戦4勝、2着1回。「ポテンシャルの高い馬で、機嫌が良ければ走ってくれます」と手の内に入れている。
4歳暮れでの重賞初制覇。ここまで無理をせず、じっくり育てて成長を促してきた。中内田師は「時間とともに良くなっています。馬の成長力ですね。それを裏付ける血統ですから」と目を細める。
母キャトルフィーユは4歳で頭角を現し、5歳となってからG1で活躍した。「少しでも母に近づいていけるようにですね」と飛躍を期待する。
重賞を勝ったことで選択肢は広がった。鞍上は「まだまだ奥がある馬で今後が楽しみです」と期待する。来年に向けて夢が膨らむ勝利となった。
提供:デイリースポーツ