17年にGIに昇格した
ホープフルステークス(2歳牡牝・GI・芝2000m)は過去7回で1番人気が5勝、2番人気が1勝と平穏な傾向にある。そんな中、唯一大荒れとなったのが22年だ。1着の
ドゥラエレーデが14番人気、2着の
トップナイフが7番人気、3着の
キングズレインが6番人気で、3連単は約250万円の大万馬券となった。この一戦を振り返りたい。
この年の上位人気4頭は全て2戦2勝の無敗馬だった。順に
ミッキーカプチーノ、
ファントムシーフ、
セブンマジシャン、
ガストリック。しかし、
ガストリックを除く3頭は重賞初挑戦。明確な主役不在といわれた一戦で、多くのファンが「未知の魅力」にかけていた。
レースはかなりのスローで流れた。前半600mは36秒1、1000mは61秒5。それでいて3角を迎えても後続は動かない。こうなると前残りは必然だ。直線は逃げた
トップナイフ、番手追走の
ドゥラエレーデの叩き合い。最後は外の
ドゥラエレーデが、首の上げ下げで
トップナイフをハナ差抑えてフィニッシュ。3着には大外強襲の
キングズレインが食い込んだが、2頭からは1馬身1/4の差がついていた。
その後、
ドゥラエレーデはダートではあるが、2年続けてチャンピオンズCで3着になるなど大活躍。
トップナイフも昨年の
弥生賞と
札幌記念で2着だから、十分に存在感を見せている。そんな実力のある2頭が低評価だったがゆえの高配当だったと言える。
さぁ、今年はどうなるか。
クロワデュノールと
マジックサンズの重賞勝ち馬2頭、2戦2勝の
マスカレードボールあたりが人気を集めそうだが、穴党なら他の馬から入りたいところ。多くのファンが気付いていない隠れた実力馬を見つけ出し、高配当を仕留めたい。