◆第69回
有馬記念・G1(12月22日、中山競馬場・芝2500メートル)
昨年の
ホープフルSを制した
レガレイラ(牝3歳、美浦・
木村哲也厩舎、父
スワーヴリチャード)は、今年に入って4戦すべて馬券外と期待に応えられていない。しかし、
皐月賞、ダービー、
ローズSは課題のスタートがひと息。そこが解消された前走の
エリザベス女王杯は道中でポジションを下げる展開の不利もあり、さらに最後の直線で進路が狭くなったため度外視が可能だ。スムーズに万全の力を出せたレースはない。
ダービーでは同じ位置にいた
アーバンシックを突き放す末脚を見せており、積んでいるエンジンは間違いなくG1級。スタートも改善した今、大仕事をする準備は整っている。今回は
戸崎圭太騎手に乗り替わりだが、太田助手は「乗り難しい馬ではないし、ゲートを出れば注文はつかない。戸崎騎手は牝馬がうまい印象がありますし、問題ないと思います」と自信をのぞかせた。
思えば戸崎騎手の
有馬記念制覇は14年、
ジャパンカップの敗戦で人気を落とした
ジェンティルドンナに騎乗してのものだった。10年ぶりの
グランプリ制覇を、再び牝馬で成し遂げる。(角田 晨)
スポーツ報知