12月22日(日)に中山競馬場で行われる
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。2024年
中央競馬の総決算で年末の国民的イ
ベントでもある
グランプリの開催が迫る中、ここでは一味違った視点で
有馬記念を紐解いていきたい。今回は、“今年の漢字と
有馬記念”について。
「今年の漢字」は、日本漢字能力検定協会が一年の世相を表す一字を全国から募集し、京都・清水寺で発表する師走の風物詩。30回目を迎えた24年は「金」が5回目の選出となった。
パリオリンピック・パラリンピックでの日本人選手の活躍やメジャーリーグの
ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手の活躍が目立ったことなどが選出理由となっている。
これまで「金」が選ばれたのは00年、12年、16年、21年の計4回。各年の
有馬記念での上位3頭について調べてみると…。
00年
1着:4枠7番
テイエムオペラオー(1番人気)
2着:7枠13番
メイショウドトウ(2番人気)
3着:6枠12番
ダイワテキサス(13番人気)
12年
1着:7枠13番
ゴールドシップ(1番人気)
2着:3枠6番
オーシャンブルー(10番人気)
3着:5枠9番
ルーラーシップ(2番人気)
16年
1着:6枠11番
サトノダイヤモンド(1番人気)
2着:1枠1番
キタサンブラック(2番人気)
3着:1枠2番
ゴールドアクター(3番人気)
21年
1着:5枠10番
エフフォーリア(1番人気)
2着:3枠5番
ディープボンド(5番人気)
3着:4枠7番
クロノジェネシス(2番人気)
まず目が行くのは1番人気が全てで勝利している点だろう。初選出となった00年以降、1番人気成績は【13-4-1-6】で勝率54%と優秀な成績を収めているが、それでも約半数は涙をのんでいるのが事実。そんな中で「金」選出の年は100%というのは、1番人気が予想され秋古馬三冠達成を狙う
ドウデュース(牡5、栗東・
友道康夫厩舎)にとって追い風となりそうだ。
また同時に、2番人気も全て年で馬券に絡んでいるのも見逃せない。00年以降、2番人気の成績は【5-2-4-13】で複勝率46%とこちらも優秀な成績ではあるが、1番人気と2番人気が同時に馬券圏内に入ったのは24回中8回。そのうち4回が「金」選出年となっている。18日時点のnetkeiba予想オッズでは、2番人気が
アーバンシック(牡3、美浦・
武井亮厩舎)となっており、
ドウデュースとともにマークしたい存在といえよう。
今年秋にはさらにギアを上げ「金」メダル級の活躍を見せる
ドウデュース、初物が多かった今年の競馬界で厩舎に「初」GI制覇を届けた
アーバンシックがそこに続くか。24年を締めくくる大一番は22日15時40分、師走の中山競馬場で戦いの火ぶたが切られる。