地方通算4448勝を挙げ、11月29日の騎乗を最後に電撃的に引退した
森泰斗元騎手(43)の引退セレモニーが16日、
船橋競馬場で行われた。
セレモニー会場となったウイナーズサークルにはファンが鈴なり。勝負服姿で現れた森元騎手は自らの活躍ぶりをまとめた映像を見ると、目がうるんだ。
「ラスト騎乗から2週間。のんびり過ごしています。連日、ドラクエ3をやってます。ラーメンもめっちゃ食べてます。でも全然太らない。太れないのかもしれない。食べ物は連日、ジャンクなものだらけです」。引退会見で「だらしない生活をしてみたい」と話して話題となったが、コメントを実現させているようだ。
ところで日々、競馬を見ているのだろうか。森元騎手は「競馬の結果が気になってソワソワしてしまうので、競馬はあまり見ないように。競馬はデトックスしてます」と語った。
最後の騎乗から2週間が経過した。どんな気持ちの変化があったか。「27年間やってきて、(引退して)まだ2週間。まだ
マインドは全然変化がないです。朝起きたら“競馬に行かなきゃ”と思ってしまう。体重も減っていない。乗ろうと思えば乗れますよ」。最後の言葉は冗談だが、まだまだ騎手の体形をキープし続けている。
地方競馬教養センターの同期、
JRAの
戸崎圭太騎手もサプ
ライズで登場した。戸崎は「67期の代表として、お疲れ様を言いに来ました。今後の人生も楽しみにしています。
森泰斗らしく生きていってほしい。お疲れ様でした」とあいさつした。
ファンに対して森元騎手はこう語った。「心から応援ありがとうございました。僕自身にも今回は胸に来るものがあって…。また競馬を通して、みなさんとどこかでお会いできる日はきっと来ると思います。また、よろしくお願いします」
ファンからは「ありがとう!」という声が飛び、森元騎手は拍手で送られた。
◇森 泰斗(もり・たいと)1981年(昭56)1月11日生まれ、千葉県出身の43歳。現役時は船橋・千葉県騎手会所属。勝負服は胴緑青ダイヤモンド、袖青。98年4月18日、宇都宮競馬場でデビュー。同20日、宇都宮6Rで初勝利。05年、
船橋競馬場へ移籍。10年、
霧島賞(荒尾)で重賞初制覇。南関リーディング獲得8回(14、15、16、18、19、20、21、22年)。全国リーディング獲得5回(15、16、19、20、21年)。通算2万8333戦4448勝。重賞71勝。中央210戦11勝。主な同期に大井から
JRAに移籍した
戸崎圭太。
スポニチ