「
有馬記念・G1」(22日、中山)
冷え込んだ空気が、状態を押し上げる。夏負けが尾を引き、秋盾で6着に敗れた
ベラジオオペラが18日、反撃モードに突入した。最終追いは栗東CWでセオ(4歳オープン)と併せ馬。6F82秒8-37秒3-11秒3としまいは鋭く動いて併入した。
「先々週、先週としっかりやっているので調整程度でしたが、想定通りにやれました。前回は覇気がなかったけど、寒くなって活気が出ている。
大阪杯や
宝塚記念の状態に持って来られたと思う」。追い切りの手綱を取った上村師は、状態の良さに自信をのぞかせた。
大阪杯でG1初制覇を成し遂げ、
宝塚記念でも前崩れの展開を先行して3着と強い競馬。G1勝ちがフロックでなかったことを証明した。ただ、その後の夏休みで誤算が生じた。「暑さに弱くて…」。猛暑だったことも影響して、みるみる気力が低下してしまった。
整わないまま秋初戦の天皇賞を迎えて6着に敗退。その後は
ジャパンCをパスし、じっくりと間隔を取って立て直した。12月に入り、気温が下がるにつれて状態が上がっていく。「ようやくいつものオペラらしい動きになった」。春の雰囲気を完全に取り戻した。
2500メートルの距離は今回が初めてとなるが「特に長いとは思っていない。中山コースも立ち回りひとつだと思う」と条件的にも不安はない。「今回は本当に馬の状態が良く、自信を持って送り出せる。どういう走りをしてくれるか非常に楽しみ」と笑みを浮かべた指揮官。阪神JFを
アルマヴェローチェで差し切りVと厩舎の勢いも十分。寒空に向かって、高らかに勝利の凱歌(がいか)を上げてみせる。
提供:デイリースポーツ