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有馬記念追い切り(18日・美浦トレセン)
第69回
有馬記念・G1(22日、中山)の追い切りが18日に東西トレセンで行われ、3歳のクラシックホースが躍動した。
菊花賞馬
アーバンシックは美浦・Wコースで鋭い加速を見せ「打倒
ドウデュース」へ態勢を整えた。
打倒1強へ、態勢は整った。
アーバンシックは美浦・Wコースで
シホリーン(2歳1勝クラス)との併せ馬で6ハロン83秒7―11秒6を馬なりでマーク。2馬身半追走から余力十分に併入した。騎乗したルメールは「今日は反応を感じたかったが、状態は良さそう。
菊花賞と同じ状態で、いい競馬ができると思います」と好感触だった。
力を出せる手応えを感じ、16年の
サトノダイヤモンド以来となる
菊花賞からの連勝へ思いを強くした。「大きな挑戦ですが、今年も勝つ自信があります」と宣言。最大のラ
イバルである
ドウデュースについて「彼の瞬発力はすごいです」と強さを認める一方、
ハーツクライに騎乗して
ディープインパクトに初めて土をつけた伝説の05年
有馬記念が思い浮かんでいた。
「ちょっとタイプが似ていますね。だから
アーバンシックは
ドウデュースの前にいた方がいいと思う」。差し馬だったパートナーを先行させ、3冠馬の猛追をしのいだ19年前の再現を狙っている。
「
ハーツクライが勝ったときは4歳で
ディープインパクトは3歳。今回は逆ですね。
アーバンシックはまだ若いけど、能力はたくさん持っているから、良い結果を期待しています」。今回は最強の
ハーツクライ産駒に挑む図式となったが、ルメールが見据えるのは
グランプリ制覇だけだ。(西山 智昭)
スポーツ報知