「
有馬記念・G1」(22日、中山)
ダノンデサイルは19日、枠番抽選で絶好の1枠1番をゲット。“インさばきの職人”横山典の手綱で、引退する先輩ダービー馬に惜別の一撃を見舞う。
今年のダービー馬でファン投票2位の
ダノンデサイルは、
ドウデュースに続く2番目に名前を呼ばれた。馬番ボールを引いたのは主戦の横山典。抽選前は「3枠です。やはり勝負服に合う赤ですね」と理想の枠を話していたが、ボールから出てきたのは1番。その瞬間に会場がどよめいた。
1枠1番は84年の
グレード制導入後で3勝と好成績を挙げている。「良かった。ユタカ君の隣で」と鞍上。ここなら1枠2番に入った
ドウデュースの動向を見ながらレースを運ぶことができる。「
菊花賞の後も順調に過ごしてくれているので、
有馬記念が楽しみです」と淡々と語った。
管理する安田師は最内枠について「ジョッキーが組み立ててくれると思います」とベテランの手腕を信頼する。中山への輸送は
京成杯、
皐月賞に続いて3度目となるが、まだキャリアの浅い3歳馬だけに、「輸送でエキサイトさせないように、きちんとなだめられればと思っています」と自身に言い聞かせる。大一番に向けて最後まで気を抜かず、万全の態勢で頂点を目指す。
提供:デイリースポーツ