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有馬記念・G1」(22日、中山)
公開枠順抽選会が19日、都内で行われた。
いきなりの主役の登場に会場がどよめいた。最初に名前が呼ばれたのは、何と史上3頭目の同一年秋古馬3冠を狙う
ドウデュースだった。壇上にエスコートされた友道師は「何事も一番はいいんじゃないですか」としながらも、やや緊張の面持ち。主戦の
武豊が
名古屋大賞典に騎乗するため、そのまま指揮官が大役を請け負った。
左手で馬番ボールを引き、枠番が記された紙をゆっくり開いていくと、現れたのは1枠2番の文字。ポールポジションとも言える枠番に再び会場は沸いたが、トレーナーは「豊君と、枠はどこでもいいとは言っていたけど…。正直、もう少し外の方が良かった」と微妙なリアクションだった。
ただ、手綱を取る
武豊にとっては、17年に
キタサンブラックで有終Vを決めた縁起のいいゲートだ。
名古屋大賞典のレース後に取材に応じた鞍上は「あんまり内じゃない方が良かったと思いますが…」と歓迎はしなかったが、「いいか悪いかはやってみないと分からないですからね。与えられた枠、馬番で頑張って乗ります」と偉業達成に力を込めた。
目指すところはただ一つ-。勝負服によく似合う白帽から、
グランドフィナーレを飾ってみせる。
提供:デイリースポーツ