「
有馬記念・G1」(22日、中山)
出走馬で唯一、木曜追いとなった
ローシャムパークが19日、美浦Wに登場。全体時計は6F83秒9と目立つものではなかったが、ス
トライドを伸ばしたラスト1Fは11秒4と切れ味を披露した。海外遠征帰り初戦でも疲れは皆無。得意の中山で待望のG1タイトル奪取を目指す。
全体時計(美浦W6F83秒9)は平凡に映るものの、ラスト1Fは11秒4と鋭い切れ味を披露した
ローシャムパーク。首を遠くまで届かせてス
トライドを目いっぱい広げ、ゴール板を過ぎてもなお伸びやかに駆ける姿に、アメリカ遠征の疲れなど全く感じさせない。
グランプリ決戦へ向けて万全の態勢を整えた。
「ちょっと時計は遅くなりましたが、道中の折り合いと最後の動きを確認して、向上しているところが見られました。いい追い切りができたと思います」と胸を張った田中博師の表情には、自信の色がうかがえた。
今年は海外挑戦した前走の
BCターフを含め、4戦して2着2回。昨秋の
オールカマーを最後に勝利からは遠ざかっているが、中山は5戦3勝と相性のいい舞台だ。「中山でのパフォーマンスはいいと思いますし、合う舞台。2500メートルという距離には乗り難しさが出るかもしれません。ただ、乗り難しさを別にして、距離適性というところでは恐らく向くと思います」。若きトップトレーナーは冷静にそろばんをはじいている。
気性面が課題の馬。あとはテン乗りのマーカンドの手綱に委ねる。「ジョッキーにも難しい馬という感触があったようですが、1週前に感じ取って取り除いてもらう意識で乗ってもらいました。ジョッキー泣かせな馬ではありますが、日本に来るのは2年目ですし、中山でも活躍されています。馬は新たな面を前走で見せてくれたので、再度日本でも見せてほしいですね」と指揮官。今年最後の大一番へ向けて、人事は尽くした。
提供:デイリースポーツ