「
有馬記念・G1」(22日、中山)
デビュー31年目のベテラン・
吉田豊騎手(49)=美浦・フリー=が、04年
ハイアーゲーム(6着)以来、20年ぶり4度目の
グランプリに挑む。
コンビを組むのは、前走の
アルゼンチン共和国杯でVへと導いた白毛馬
ハヤヤッコ。テン乗りながらも10番人気の低評価を覆し、鮮やかな大外一気を決めた。
吉田豊は「切れるというタイプではないけど、最後の脚が一歩一歩、力強かった。強い勝ち方をしてくれて、そのまま有馬にも乗せてもらえる。すごく楽しみです」と腕をぶす。
自ら最終追い切りに騎乗し、美浦Wで6F82秒8-37秒9-12秒6を計時。併せた
サトノトルネード(4歳2勝クラス)に1馬身半後れを取ったが「先週、結構やっているので最後は無理をしないように。元気いっぱいだと思う」と状態面に太鼓判を押す。意図を持った調教はさすがベテラン。「右回りだと右にモタれると聞いていた。少し右にモタれながら走っていたので、そのあたりが競馬でどれだけ出るか。事前に確認できて良かった」と想定内の動きに安どの表情を浮かべた。
白毛の
アイドルホースは“意外性”こそが最大の武器。鞍上も
パンサラッサとのコンビで幾度もファンを沸かせたのは記憶に新しい。「悔いが残らないように、力を出せればと思います。目いっぱい、頑張っていきたい」。暮れの大一番で、再びアッと言わせるか。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ