2006年に創設された定量のGII戦。今年は阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事に伴い、19回目にして初めて京都競馬場で行われる。京都競馬場芝1400mコースは向こう正面入り口付近からスタートし、外回りコースを使用するワンターンコース。コース全体に傷みはあるものの、先週からDコースが使用されるようになって
朝日杯FSは上がりの速い決着となった。
◎
ナムラクレアは芝1400mは[0-3-0-0]。今回と同舞台で行われた今春の
京都牝馬Sは
高松宮記念への前哨戦的意味あいもあって、休み明けで馬体重が10kg増。互角のスタートを切ったものの後方で脚を溜めると、大外をまわってクビ差2着。これまで1200mの重賞4勝で
高松宮記念2着2回、
スプリンターズS3着2回だが、
桜花賞3着もありこの距離は守備範囲。むしろ年齢を重ねた今なら、ベストに近いのではないか。
〇
ウイングレイテストは昨年の
スワンS優勝馬。芝1800mの2歳未勝利を勝ったのちマイル路線を歩んでいたが、ブリンカーを装着し、距離を短縮させて勝利した昨年の
スワンS以降はス
プリント路線に舵を切って函館ス
プリントS2着、
アイビスSD2着。前走の
スプリンターズSはテンの2ハロン21.7秒というハイペースに巻き込まれて力尽きたものの、あの1戦だけで大きく割り引く必要はなさそうだ。
▲
ウインマーベルは阪神競馬場で行われた昨年の当レース優勝馬。今年は
阪急杯、京王杯ス
プリングCにも勝って芝1400mは[4-1-0-2]。致命的な不利を受けた
ファルコンSと、大外枠を引き当てた昨秋の
スワンS以外はすべて連対を果たしている。これまで全7勝を1400m以下で記録しているス
プリンターだが、前走の
マイルCSは最後の直線で1度は先頭に立って見せ場を作った。得意な距離で巻き返したい。
△
レッドモンレーヴは昨年の京王杯ス
プリングC優勝馬で、今年の同レース2着。1400m戦はいずれも重賞で連対率100%だ。追い込み一手だけに今の馬場は必ずしもプラスではないかもしれないが、非凡な瞬発力は無視できない。
スプリンターズSの覇者△
ママコチャも、1400m以上で[5-1-2-4]と十分守備範囲。
スワンS含め京都競馬場芝1400m[2-0-0-0]の△
ダノンマッキンリーと、
スワンS2着△
オフトレイルの追い込みも怖い。