有馬記念出走を右前肢ハ行で取り消した
ドウデュース(牡5歳、栗東・友道)が、このまま現役を引退し、種牡馬入りすることになった。レース後に行う予定だった引退式を中止することも決まった。
20日朝も普通キャンターに乗って、プール調教に行く予定だった。厩舎に戻ってきたところ歩様に異常を感じ、出走を取り消す苦渋の決断をした。友道師は「ファンの皆さんに申し訳ないというのが一番の気持ち。昨日の抽選会でも
ドウデュース、
ドウデュースと取り上げてもらって、次の日にこんな形で発表するのはファンの皆さんに申し訳ない。謝りたい気持ちです」と苦しい胸の内を明かし、頭を下げた。
有馬記念史上最多となる47万8415票で、ファン投票1位に支持されるなど、今年の
グランプリで一番の注目を集める存在だった。「現時点では引退式は中止です。最後、皆さんに別れのあいさつをして北海道へと思っていたんですけど、できなかったので。今、具体的には何もないんですけど、夏の函館、札幌のパドックなどでお披露目式のようなモノができればとオーナーとは話をしたのでちょっとそこまで待っていただければと思います」とファンにメッセージを送った。
「
有馬記念も大事なんですが、その後、大きな仕事が待っている。何かあっては大変なので、決断しました。これまで具合が悪いとかなかった馬ですが、今回、初めて歩様が乱れたので。年内には北海道のスタリオン(社台スタリオン
ステーション)にと思っているので、来週のたぶん水曜になると思うんですけど、トレセンから天栄経由で北海道となると思います。まだ、はっきりはしていませんが…。輸送とか全然問題ないので、今のところ水曜にと思っています。馬自体は元気です」と今後の見通しを語っていた。
提供:デイリースポーツ