ドウデュースが20日に
有馬記念回避を電撃発表。断然人気馬の出走取消により、レースにはどんな影響があるのか――。
ドウデュースがいるレースは、全ての馬、騎手が後方に意識を割かなければならなかった。
天皇賞・秋でG1史上最速の上がり3F32秒5をマーク。
ジャパンCは内枠をクリアするため、完全に後方に下げた。そして、昨年
有馬記念(1着)は向正面からの超絶ロングスパート。この馬に一度、のみ込まれたら差し返す術はなかった。
その大本命の回避で、
ベラジオオペラ、
ダノンデサイルの先行勢は安心してスローに持ち込める。ためればためるだけ切れる
ドウデュースは実に厄介な存在だったが、ゆったりと4角〜直線まで息を入れるはずだ。中団待機の
アーバンシックも
ドウデュースより先に動き出したかったはずだが、これで無理をする必要はなくなった。後ろを気にせず、前の馬だけを競り落とせばいい。逆に厳しくなるのは、
ドウデュースのつくる流れに“便乗”したかった後方勢か。
ローシャムパーク、
レガレイラは地力で前に取り付く必要が出てきた。
まとめると、おそらく全体的な仕掛けは遅くなる。例年以上にインの芝状態が良いこともあり、力を残した好位〜中団前方勢が一脚を使って勝ち切るシーンが想像しやすい。
ドウデュースの回避で笑う陣営を見抜くことが、的中への近道となりそうだ。
スポニチ