今週の日曜日は、中山競馬場で
有馬記念(GI)が行われます。
金曜日に1番人気が確実視されていた
ドウデュースの出走取消という衝撃的なニュースが飛び込んできましたね。豪華メンバーが集まった中でも注目度はナンバーワンでしたし、ショックを受けているファンの方も多いのではないでしょうか。
ただ、来年からの種牡馬入りが決まっていますし、ケガを押してまで出走して最悪の事態が起こる可能性もありましたし、無事に引退を迎えられたのはよかったのかもしれません。1番人気で有力な馬を直前で取り消すのは非常に勇気のいることだったと思いますが、この判断を下した
ドウデュース陣営には敬意を表したいと思います。
さて、
ドウデュースの出走取消で一気に混戦ムードとなった今年の
有馬記念。上位人気が有力なのは
アーバンシックと
ダノンデサイルの3歳馬。そして、今年のGI戦線で活躍を見せた
ベラジオオペラ。昨年の
有馬記念で2着に好走した
スターズオンアース。中山でのGI勝ちの実績がある
レガレイラなどがいます。
そのほかにも
シャフリヤールや
ジャスティンパレス、
スタニングローズなどのGI馬もいますし、どの馬からでも入れそうなメンバー構成のように思えます。
そんな
有馬記念ではたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆複勝率100%のデータに該当した本命候補
今週の
有馬記念でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
アーバンシックでした。
週初めの本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を押しているようです。
アーバンシックは新馬、
百日草特別(1勝クラス)とデビューから連勝。3戦目の
京成杯(GIII)では2着に敗れましたが、最後の直線で見せた豪脚から素質の高さは十分に示していました。しかし、春のクラシックでは
皐月賞(GI)で4着、
日本ダービー(GI)が11着と結果を残せず。不完全燃焼で春シーズンを終えてしまいます。
今秋はこれまで主戦を務めてきた
横山武史騎手ではなく、新たに
ルメール騎手とのコンビを結成。すると、コンビ初戦となった
セントライト記念(GII)で重賞初制覇を達成。続く
菊花賞(GI)でも他を寄せ付けない走りで見事にGIタイトルを獲得しています。
今回は初めて古馬との対戦になりますが、
アーバンシックには心強いデータがあります。過去10年の
有馬記念では前走で
菊花賞に出走し1着かつ上がり3位以内だった馬は3頭が出走。1勝3着2回で複勝率は100%となっています。同世代の
トップレベルが集まる
菊花賞において、きっちりと勝利し末脚の威力も備えている馬は、さらにレベルの上がる
有馬記念でも通用する能力があるということが言えるかもしれません。
また、
有馬記念はスタートからコーナーに入ることもあり、枠順が好走する上では重要になります。過去10年の
有馬記念では1枠から5枠に入った馬が9勝2着7回3着6回。対して、6枠以降の馬は1勝2着3回3着4回と苦戦しています。
アーバンシックの枠順は2枠3番。この枠であれば距離ロスはないでしょうし、スムーズな競馬ができそうです。
最終追い切りでの動きも力強く好調をキープしているように見えましたし、自身の力は十分に出せる仕上がりと言えそうです。強敵が集った
有馬記念でも、能力通りに走れれば人気に応えてくれるのではないでしょうか。