スマートフォン版へ

【有馬記念】ドウデュース出走取り消し 「馬ファースト」揺るがなかった名伯楽の信念 友道師「まず第一に健康を大事に」

デイリースポーツ
  • 2024年12月21日(土) 06時00分
 「有馬記念・G1」(22日、中山)

 有馬記念の連覇と秋古馬3冠を目指していたドウデュース(牡5歳、栗東・友道)が右前肢ハ行で出走を取り消すことが20日、JRAから発表された。

  ◇  ◇

 ファン投票で史上最多の票を得て、有終Vへ臨んだドウデュース。レース前々日、そんなスターホースに飛び込んできた衝撃のニュース。関係者の心中を察すると、言葉にできないものがあるが、ふと思い出した話があった。

 2年前、凱旋門賞に挑戦する際の取材で友道師にモットーを問うと、迷わず「馬を大事に使うこと」と答えていた。「まず第一に健康を大事に、無事に馬を引退させることを心掛けています。無理していいことがなかったので」と話していたのが心に残っている。

 友道師にとって、忘れられない記憶がある。開業してまだ間もない05年にデビューしたアドマイヤジュピタ。厩舎に初G1タイトルをもたらした功労馬だが、若駒時代には苦い思い出があった。2歳の12月に初勝利を挙げた同馬は若駒S2着、すみれS3着と好走を続け、自己条件に戻った3月のゆきやなぎ賞で2勝目をゲット。だが、デビューから5カ月で6走を数える強行ローテが響き、レース翌日に骨折が判明した。「1年以上休みました。その時が一番悔しかったですね。もう、無理するのはやめようと」。今でも後悔の念があったという。

 今回、苦渋の決断だったのは想像にたやすいが、まさに『馬ファースト』の精神を体現したものだろう。希代の名馬のラストラン、その舞台が有馬記念であろうと、指揮官の信念は揺るがなかった。これこそが、トップトレーナーたるゆえんなのかもしれない。(デイリースポーツ・山本裕貴)

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す