「
有馬記念・G1」(22日、中山)
有馬記念の連覇と秋古馬3冠を目指していた
ドウデュース(牡5歳、栗東・友道)が右前肢ハ行で出走を取り消すことが20日、JRAから発表された。管理する
友道康夫調教師(61)=栗東=が取材に応じ、「普通キャンターを乗ってプールに行こうとしたけど、少し歩様がおかしくなった。これだけの馬。競馬で何かあったらまずいので。オーナーと相談して出走を見合わせるということになりました」と説明した。
有馬記念史上最多の47万8415票を集めた令和のスターホース。厩舎にもファンレターやお守りが後を絶たない人気ぶりで、ラストランへ向けて“
ドウデュース・フィーバー”は過熱していた。それだけに友道師は「ファンのみなさんに申し訳ない。それが一番」と肩を落としたが、「会見でこれまで具合が悪いとかがなかったという話をしたけど、今回ちょっと歩様が乱れたので自分から“もうそろそろいいんじゃないか”っていうアレかなと。最後の最後に
ドウデュースらしいかなと」と愛馬を気遣った。
主戦を務めた
武豊とも電話で連絡を取り、「仕方ないね、ということで。来年また
ドウデュース以上の馬で頑張りましょう、4年後に子どもが帰ってくるのでお願いしますと話をした」という。所有する株式会社キー
ファーズの松島正昭オーナーもホームページで「
ドウデュースは来年から新しいステージで頑張ってくれると思います。私はいつか、
ドウデュースの子どもで
武豊ジョッキーを背にパリロンシャンで日の丸を上げるという夢の続きを目標に頑張ります」とつづった。
25日か26日には種牡馬入りのため、社台スタリオン
ステーションへ移動予定。また、レース後に予定していた引退式は中止となったが、夏の函館や札幌のパドックでお披露目式を検討している。
提供:デイリースポーツ