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有馬記念・G1」(22日、中山)
宝塚記念の覇者
ブローザホーンは土曜午後3時40分、決戦の地へ到着。落ち着き払い、ゆったりとした脚取りで馬房へ収まった。道中は特に目立った渋滞もなく、富岡助手は「まあまあスムーズに来られました。いつも長距離輸送は苦にしないですし、相変わらず問題ありません」と静かにうなずいた。
雨馬場を切り裂いてG1初制覇を飾ったドリームレースから半年。この秋は
京都大賞典(11着)、
ジャパンC(12着)と本来の走りができていないが、陣営に悲観の色はない。もともとはここを大目標に据えており、「いろいろ展開とかがありましたから。上がり勝負では分が悪い。別にどこかが悪いというわけではないし、気持ちの問題です」と敗因を説明。続けて、「中山は東京より競馬がしやすいと思いますし、2勝していて相性がいいコース。今回が秋3走目で一番、雰囲気がいいです」と手応えを口にする。
電撃引退が発表された
ドウデュースを担当する前川助手と普段から親交があるという仕上げ人は、同助手がよく着ていた
イクイノックスの
ジャージーを着用してこの地へ乗り込んできた。「あやかって着て来ました。
ジャパンCも一緒の馬運車だったんです。最後、一緒に走りたかったですね」。ターフを去ったラ
イバルの思いを胸に、同一年の春秋ドリームレース連覇を狙う。
提供:デイリースポーツ