「阪神C・G2」(21日、京都)
初騎乗で見事に一発回答だ。8枠16番ということもあり、道中は外々、4角でも大外を回る競馬になった1番人気の
ナムラクレアだが、さすがはルメール。ギリギリまで仕掛けを我慢し、満を持して追いだすと、瞬く間に内の馬をのみ込んだ。
今年未勝利だった
ナムラクレアを復活Vへと導いた鞍上は「すごくいい瞬発力を使ってくれましたね。右回りでちょっと内にモタれたが、大外に出してから、すごくいい反応をしてくれました」と称賛。長谷川師も「初めてだったのに馬の能力をきっちりと引き出してくれました」と笑った。
今年はG1で
高松宮記念2着、
スプリンターズS3着と勝ち切れないレースが続いた。この勝利でJRA通算100勝とした長谷川師だが「それよりもクレアに衰えが全くないことを証明できてうれしい。やっとG3以外を勝てました。次はG1ですね。左回りの方がもう一段階、いいイメージで乗ってもらえる」。G2初Vを喜び、
高松宮記念(3月30日・中京)でのG1初Vを見据えた。
ルメールはこの勝利で今年173勝目。JRAリーディングを早々と確定させた。「今年は
イクイノックスが引退して寂しかったが、
チェルヴィニアと
アーバンシックで大きいところも勝てました。あと2つのG1も頑張ります」。
アーバンシックの
有馬記念、
アマキヒの
ホープフルSでも華麗な手綱さばきを見せる。
提供:デイリースポーツ